2021/07/01に山梨県側の富士登山道の吉田コースが解禁になりました。
しかし、頂上はまだ雪も残ってるため通行止めの道があり、7/9現在はお鉢巡りや剣ヶ峰へはいけません。
7/10以降に開通予定となっていますが、雪の残り具合によっては変更されるかもしれません。
また、山頂のトイレは富士宮側にあり、7/10 4:00までは閉鎖されています。山頂にトイレはありません。携帯のトイレを持参してください。
富士山山開き、山小屋の感染対策と現状【七合目鎌岩館の場合】
山小屋の感染対策の準備
定員を半分に減らして、予約制にし、一人一人の寝るスペースをカーテンなどで区切って確保していました。
それでも不安な人用に、壁でしっかり区切ったシングル用の個室も準備されています。
県の補助金などを使い1000万円以上かけて感染対策が行われています。
山梨県などは定めた換気量を確保するための換気をするために、空気清浄機の導入や天井のファンの設置、館内の窓は常に開けるなどされています。寝袋がありますが、夜間も窓を開放していて室温が下がります。寒さ対策をしましょう。
鎌岩館 7代目代表の岩佐克圭さんは、安全第一で緊張感を持続させて営業を続け、何事もなくのりきるのが目標だと語っています。
山小屋に着いたら行われる感染対策の手順
新型コロナの疑いがある人は、屋外のテントで過ごしてもらい、救護所の医師や県に連絡して指示をあおぐことにしています。
共有のテーブルと椅子には透明な間仕切りが置かれています。
そこに腰掛けて、独自に作られた施設の使用ルールやお願いの説明を動画で見ます。(会話の際はマスクをする、大声での会話を控える、宴会の行為はしないなど。)
従業員との接触や会話を減らして、感染リスクを下げる目的です。
鎌岩館の夕飯は牛丼定食(牛丼、味噌汁、紙コップに入った緑茶など)です。
アレルギーなどで食べられないものなどは予約の際に伝えます。
準備不足による突然の訪問客の現状【七合目鎌岩館の場合】
ある日の山小屋の状況です。御来光をみるために、宿泊客は夜中の0時半頃に山小屋を出発するために早く寝ています。
夕食の提供も終了した夜の7時頃、弾丸登山を試みた登山客が悪天候で思ったように行動できず、予約なしに山小屋に泊まれないかと突然訪ねてくることがあります。
断ることが命の危険になるような悪天候の時、山小屋としてはどのような判断をするべきなのか、難しい選択をしなくてはならない時がくるかもしれません。
一人の登山者が準備不足での無謀な登山により、多くの人の感染リスクを高める迷惑になります。
準備をしても何かあるかもしれないのが、自然相手の登山です。
そのためにも、準備を怠ったり、体力を過信しての計画はしないようにしましょう。
- 無謀な弾丸登山は行わないこと
- 体力にあった計画を立てること
- 泊まる山小屋は事前に予約すること
まとめー富士山山開き、山小屋の感染対策と現状は?【七合目鎌岩館の場合】
山小屋の人たちは、泊まる人の安全を確保するために、そして、日本が誇る富士山で、クラスターを出さないようにという使命感を持って、取り組んでいます。
富士山を登る方も、感染対策で自分でできることは自分で行ない、
富士登山オフシャルサイトを事前に確認して、情報の漏れがないようにして、慎重な計画を立てましょう。
さらに、登山いに耐えたられるような足や心拍を鍛えるために、スクワットや長時間のウォーキングなど、体力づくりもして登山に備えましょう。
天気を確認して、耐えられる持ち物を準備したら、あとは、体調を整えて当日に備えるのみです。
最高の思い出にするために、十分な準備はかかせません。
富士山は日本一の山です。神聖な山です。準備の中に感染対策も入れて、登らせていただきましょう。
山小屋が頑張って感染対策をしたからこそ、県の許可が降りて登れるようになった富士山、富士登山が続けられるよう、登山者も協力する気持ちが大切です。