餌付けしないでください【円山公園及び自然歩道の野鳥の異常行動】

登山者女性

円山でエゾリスの写真撮るのに餌づけしてそうだとは前から思っていましたが、最近、野鳥が異常に近寄ってきて、不自然で違和感を感じるのですが、どうしてこんなことになっちゃったのでしょう?

やまし

テレビの番組やネットのニュースなどでも取り上げられていますね。円山公園の登山道を含む自然歩道に、餌やりを行う人は年間延約600人、130kgもの餌が置かれている異常事態です。最近では、直接手からエサを与える人もいることから、野鳥の異常行動が目立っています。

目次

円山公園及び円山登山道の野鳥が人にアピールして寄ってくる異常な行動が目立つ【餌付けが原因か】

円山公園内の自然歩道に設置された看板

野生動物のエサを与えず、自然の生態系を大切にしましょう
野生動物に餌づけをしないでください「動物がかわいい」「もっと近くで見たい」「食べ物に困らないように」など、動物への愛着でエサを与えることがありますが、かえって動物や人間、自然環境に悪影響を与えてしまう危険があることがわかってきました。《餌づけによる野生動物や環境への影響》人の食べ物で動物が病気になる、自分で餌をとらなくなる、渡りや移動のルートや時期に変化を及ぼす、餌づけされやすい個体が優先的に生き残り、野生の生き物としての特性が失われる、個体が集中し、鳥インフルエンザなどが蔓延するリスクが高まる、食べ残しで池が汚れたり、もともと分布しない植物が定着する。人馴れして警戒心が薄れ、捕獲される、動物同士の争いを起こす、餌場に誘因することにより交通事故が増える。円山公園は、野生動物の生息場として好ましい環境を維持したいと考えています。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。円山公園管理事務所

「円山公園内の自然歩道に設置された看板」より

北海道大学の6年前からの継続的な調査研究結果によると、餌やりを行う人は年間のべ約600人、130kgものエサが置かれていることがわかっています。

エゾリスの餌付けされていると思われる餌場には、多くのカメラマンがエゾリスを囲んで撮影をしている姿が見られますが、最近は野鳥たちにまで影響が出始めています。

誰もが手軽の登れるハイキング程度の山でも、円山は守られてきた原生林です。自然のまま残していきませんか。

円山公園は、地下鉄駅から350m5分くらいで行けて、桜の名所でもあり、北海道神宮に隣接する札幌市民憩いの公園の一つです。さらに400mほど進むと登山口があり、円山の原生林の中、標高225.4m(山頂まで1k)30〜40分で登れる家族向けの手軽なハイキングコースです。

寄ってくる野鳥や置きエサ

八十八ヶ所入口から7合目あたりで近寄ってくるハシブトカラ

ハシブトガラ

頂上から割とすぐ、動物園側に歩いていて下がったあたりの置き餌

登山道の石の上に置かれた餌

数日前に、ここら辺でオオアカゲラを見て、いないかなぁと探していた時に見つけた置きエサ。定期的にここに置かれていたから、オオアカゲラがきた可能性があります。美しい野鳥たち、捕獲されていなくならないといいけれど…

頂上から動物園の方に行く途中で自ら鳴いて存在を知らせて寄ってくるゴジュウカラ

ゴジュウカラ

2020年から2021年現在まで、私が円山で思っていたこと

2020年の円山及び周辺三角山や藻岩山は異常なほど混雑していました。

札幌は早くから独自の緊急事態宣言が出され、冬の運動をする施設がそれでなくても少ないところに加えて、区の体育館、ランニングができるほぼ全ての施設、スポーツジムの休みで、静かな冬山登山を楽しむ季節に、多くの人が山にきて賑わっていました。ゆっくり休み休み歩く家族連れ、山を駆け上がるグループ。さまざまな人がさまざまなスピードで登っていました。

知り合い同士なのかすれ違いざま道の真ん中で立ち話や、マスクをしている人していない人、山での挨拶を無視する人、声をかけずに追い越していく人、特に、降りで遅い人をスレスレで駆け抜けていく人はみていてヒヤヒヤしました。山は足場を選んで歩きますので、急に横に進むことだってあるのですから。

だれもがそうではありません。小さな子供を両親で縦一列に挟んで、ゆっくり着実にこんにちはと挨拶しながら、後ろが詰まるのに気がつくと、横によけて道を譲ったり譲られたりしながら楽しんでいる親子もいました。山のマナーやルールを伝えているような微笑ましい姿もいつも以上に見られました。

円山の原生林の登りの途中、狭い道の真ん中で、少し離れてカメラを持つ人とビデオを回す人に挟まれて、小さな子供の手のひらにエサを乗せて「鳥さん鳥さんご飯だよー」と言いながら立っていました。多分、一瞬来てくれたらラッキー程度で、そんなに悪意を持ってやっていないのではないかと思うと、なんだかモヤモヤしました。ストレスになるなら行かない方がいいなぁと思い、外出禁止の時期も重なって、2020年は山散歩を控えました。

2021年、冬に少し登ってみたら、人は例年より多いですが、走っている人も挨拶を交わしたり、止まったり譲ったりする人ばかりで、安全に気持ちよく歩けて、いつもの山の雰囲気が少し戻っていました。

今度は、変な動きをしている野鳥が気になりはじめました。自分から鳴いて存在を知らせて、手を伸ばせば届きそうな距離まで近づいてくる野鳥たち。餌付けは続いているのだと思いました。悲しかったです。

何年も登ってきて、こんなの多くの個体が寄ってくることは初めてでした。北大の研究では、円山だけが異常な餌づけをされているようだと言っていました。いままでは気がつきませんでした。

以前、お昼時になると山頂に現れる鳥がいるという話は聞きましたが、餌づけというより、その時間山頂に来ればお弁当を分けてもらえると、野鳥の方が学習したというニュアンスで話されていました。私も出てきた野鳥に米粒ひとつくらいあげてもいいくらいの考えだったのでしょうか、ほほえましく聞いていました。無知でした。

オホーツクなどの国立公園内でヒグマなどの野生動物にエサをあげた場合、違反者には30万円以下の罰金が課せられる法律が2021年4月から施行されます。
参考URL/https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-n179d14757ce2

まとめ

エゾリスの写真を撮っている一部の人たちが餌を置いているらしいことは前々から遠巻きに見ていました。まさか、野鳥までもが…

異変が起きていて、専門家の調べた結果、悪影響があるとわかっています。そんなに影響があるなんて、知らなかった人もたくさんいると思います。野生動物の餌やりは多くの地域で問題となっていて、罰金が課せられる地域や特定動物もいます。円山公園の餌づけはダメだよとニュースにもなりましたし、立て看板もできました。知らなかった人が現実を知って、自然は自然なまま、静かに見せてもらうように変わっていくことに期待しています。

山の野鳥は自然でいるから生きていられるのです。山の花は山の環境だから生きていられるのです。素晴らしい自然を壊さないために、何かを置いてくることも持って帰ってくることもしないで、鳥や花が住みやすいように、より自然でいられるような環境を整える行動を共にしていきましょうね。

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